臨時寝台特急北斗星 復路 2015年8月18日・19日 臨時寝台特急北斗星
2015年8月18日・19日
 今回紹介する主な行程
札幌〜(臨時寝台特急北斗星号)〜上野〜自宅
 今回の北海道、実はここからがメインです。今回の帰路は、第8008レこと臨時寝台特急北斗星号です。臨時寝台特急北斗星号、定期運用時代よりも豪華な編成となり、さらに、オハ25 503(全室ロビーカー)も連結と、より北斗星にふさわしい編成として運転。ちなみに、この編成での乗車、スターライトは最初で最後でなる。そんな臨時寝台特急北斗星、駅で「北斗星 上野」の表示が出て、ホームに上り入線する前からワクワクして仕方がなかった。

 ホームに上がり入線時刻に、乗客はもちろんのこと、多くのファンに見守られて札幌駅4番線に入線。
ここから上野まで17時間13分、今回のメインディッシュが始まる。札幌駅を大勢の観客に見守られながら出発し、車内放送が流れる。車内放送も残り僅か(この時も含めあと5回)ということもあり、特別なものに聞こえた(特に、「星空の下で〜」が、一番北斗星らしく聞こえた)。ロビーカーでシャワー券、シャワーセット(これはこれでお土産になる)を購入。札幌発車後は、苗穂でキハ285系等を眺め、札幌市内を出るとすっかり北海道の自然となる。




また、千歳ではポケモンジェットを見れたりと、風景を見ていても飽きることはなかった。
ロビーカーでは多くのファンの方が乗り納めで乗車しており、ここでは出会いもあった。また、今回乗車するために全国各地からあの手この手を使ってチケットを入手して乗車、また、この日は雨にも関わらず沿線には大勢のファンが撮影しており、北斗星の人気を物語っていた。


途中伊達紋別で後続のスーパー北斗14号に抜かれるも、速さを追求する旅行ではなく、むしろこの時間は有効な撮影時間とし活用できた。







この後もずっとロビーカーに。ロビーカー、非常に開放的で、北斗星に対しての想い、憧れ等を耳にすることができた。また、秘境駅で廃駅が決定した小幌駅も通過し、列車はひたすら南へ。辺りもすっかり暗くなり、夜行列車らしい?走行となる。夜の海、大沼公園(あまり見えなかったが…)、新函館北斗駅、函館の夜景など、どれも心に焼きついた。パブタイムの時間となり、スターライトもパブタイムで夕食を取ることに。パブタイムも非常に人気で、今回は相席での夕食となる。ここにも出会いがあり、北斗星の話で盛り上がった。話しているうちに函館到着。
 函館では一大イベントである機関車の付け替え(DD51の重連からED79に)のために一旦列車を降りる(今回の相席のメンバー全員が撮影に)。今回も多くの方が撮影で降りていた。正直6分と短い時間ではあったが、両先頭機関車を撮影することができた。函館からは進行方向が変わり、ED79が先頭となる。

引き続きパブタイムでの夕食。北斗星の話をしながら最後のパブタイムを満喫。最後ということもあり、写真撮影も忙しかった。また、今回はビーフカレーを注文。ビーフカレー、北斗星の食堂車で食べることで特別な美味しさを感じた。途中列車の交換待ちで9分延となるが、ここは急ぐ旅行ではなく、誰も文句は言わなかった。



夕食後は休憩。自分自身も小休憩するも再びロビーカーへ。


列車は青函トンネルを抜け、本州青森県突入。列車は青森に向かって走行し、青森駅3番線に到着。青森からはEF510が上野まで牽引する。ちなみに、青森駅での運転停車中にも1号車では機関車の付け替えを一目見ようとカメラを待ち構えている人もいた(降車は不可)。


 青森からEF510のエスコートで再び1号車が先頭に。青森を出発して就寝しました。翌日、郡山を過ぎて起床。列車はすでに白河付近を走行。すっかり明るくなった。この日の関東、前日の北海道とはうって変わって天気が良く、沿線には平日朝にも関わらず大勢のファンが最期の北斗星を見に撮影に来ていた。お互い手を振りあい、乗っている方も楽しかった。北斗星、こういったことも楽しみの一つである。北斗星から眺める景色、同じ区間でも普通列車から眺める景色とは格別で、また、これがもう最後だと思うと、この時間が非常に贅沢なものに感じた。終点上野まで多くの撮影者に見送られて無事に終点上野に到着しました。終点上野でも撮影。今回は515号機が牽引。上野駅で撮影する北斗星、「無事に到着できた!」、の安心感、また、北斗星ともお別れという少し寂しい気持ちも混ざっての撮影となった。上野駅では、廃止直前ということで大勢のファンが撮影、また、テレビ局もカメラもあった。これで北斗星の乗車は本当に最後になると思うと、上野駅から去る気にはならなかった。北斗星も回送で尾久へ。今回でお会いした方々に挨拶をして、最後にグッズを買って上野駅を退散。中央線、京王線、多摩モノレールを乗り継いで自宅へ帰りました。
























 今回、私自身は人生最後の北斗星となったが、本当に最後にふさわしい思い出を作ることができました。また、ここでは多くの出会いもあり、また、多くの体験ができ、B開放ではあるものの今までで一番楽しい北斗星になりました。北斗星、実に乗っても楽しめ、眺めても楽しめ、また、乗車時間は17時間以上ではあるものの本当にその17時間もすぐで、さらに札幌の中心部から上野まで乗り換えなしと非常に素晴らしい列車です。今回は、ロビーカーをはじめ多くの方とお会いすることができました。多くの方のおかげでより楽しい旅行ができました。この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。北斗星、デビューしてから27年半、これまで、多くの人の夢や思い出、憧れを運んできました。かつては三往復も走っており、また、夢空間をはじめ臨時列車も多数設定。今思えば今より贅沢な時代だと思います。出来ればあの頃の北斗星に乗ってみたいです。北斗星(に限らず寝台列車)、幼いころは憧れそのものでした(大きくなったら絶対乗りたい!と)。残念ながらA寝台には乗れませんでしたが、引退直前のこの時期に乗ることができ、本当に諦めずに窓口に足を運んで良かったと思いました(3月で廃止になったものの、臨時列車で残してくれたことはJRに非常に感謝です)。ちなみに、北斗星、実は車両は一両も新車はないものの、今思えはロイヤル、食堂車をはじめ各車両の改造技術も感心させられます。今回、北斗星に乗車して、日本の元祖豪華寝台列車ならびに最後のブルートレインの名にふさわしい列車であることを、そして廃止にするには勿体ない列車であることを心の底から感じました(車齢、北海道新幹線の工事等様々な事情はあるが…)。北斗星、個人的には何らかの形で(できればこの編成のまま、欲を言うなら廃止撤回)で残してほしいと思います。今回、北斗星に乗車して、無理ではあるもののまた乗りたいと思いました。北斗星、残念ながら廃止になってしまいましたが、私の心の中ではまだまだ現役で走っており、廃止になることはないです。むしろ発展?しそうです。最後に、

「ありがとう、北斗星☆彡!!」

 少し遅くはなりましたが、手短に旅行記となります。また、今回購入した北斗星グッズの写真も掲載します(今回のグッズ代は約13800円、実際今回の寝台券代9540円を大きく上回っています。)。
なお、この日の編成は以下の通りです。
号車
車番
牽引機(札幌〜函館)DD51 1093
牽引機(札幌〜函館 次務機)DD51 1140
牽引機(函館〜青森)ED79 20
牽引機(青森〜上野)EF510−515
1号車オハネフ25 214
2号車オロネ25 505
3号車オロハネ25 501
4号車オロハネ24 551
5号車オハネフ25 215
6号車オハ25 503
7号車スシ24 507
8号車オロネ25 506
9号車オロハネ25 502
10号車オロハネ24 553
11号車オハネフ25 14
荷物車カニ24 508
 乗車記録
 8月17日
自宅最寄駅〜立川北 多摩モノレール 1313
立川〜東京 快速 モハE233−223
東京〜新青森 はやぶさ31号 E514−25
新青森〜青森 クハ700−4
新青森〜青森 はまなす オハ14 535

 8月18日
さっぽろ〜栄町 札幌市営地下鉄東豊線 9107
栄町〜豊水すすきの 札幌市営地下鉄東豊線 9807
すすきの〜さっぽろ 札幌市営地下鉄南北線 5608
すすきの〜自衛隊前 札幌市営地下鉄南北線 5504
自衛隊前〜さっぽろ 札幌市営地下鉄南北線 5413
さっぽろ〜大通 札幌市営地下鉄南北線 5520
すすきの〜さっぽろ 札幌市交通局南北線 5606
札幌〜上野 北斗星 オハネフ25 215

 8月19日
上野〜神田 山手線 モハE230−619
神田〜新宿 中央特快 サハE233−528
新宿〜高幡不動 京王線特急 8207
高幡不動〜上北台 多摩モノレール 1103


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