立山黒部アルペンルートと黒部渓谷鉄道 1日目 立山黒部アルペンルート
2014年7月29日
 今回紹介する主な行程
 7月29日
自宅最寄駅〜立川〜東京〜長野〜湯田中〜長野〜扇沢〜黒部ダム〜(徒歩)〜黒部湖〜黒部平〜大観峰〜室堂〜美女平〜立山〜富山
 2014年7月29日から7月31日の朝まで立山黒部アルペンルートへ行ってきました。出発日の朝、寝坊をし、慌てて準備をするも何とか乗車予定の列車に間に合わせることができた。行きは東京からE7系あさま505号で長野へ。E7系、E2系N編成の置き換え並びに北陸新幹線金沢延伸に備え今春デビュー、東北系統とは一味違ったデザインで(E2系を踏襲した)、なおかつ金沢へ向かう列車ということもあってか所々に高級感がありました。今回はグリーン車でしたが、金沢延伸時には、是非かがやき号のグランクラスに乗車したいと思いました(今回もグランクラスが良かったと少し後悔)。



















 長野到着後は長電特急で湯田中まで往復。往路は2100系スノーモンキーです。長野電鉄2100系、元253系成田エクスプレスですが、E2編成は塗装変更しており、かつての成田エクスプレス時代とは全く違う雰囲気を出していました。同じ車両で同じ色を基調としていてもここまで変わるものだとつくづく感じました。かつての空港特急で温泉街へ。















湯田中到着後は駅前を散策し、駅前温泉楓の湯に入浴しました。



 駅前温泉で入浴しリフレッシュした後は、今回は行きはスノーモンキー、帰りはゆけむり(元小田急10000形HiSE)で長野へ。1000系ゆけむり、展望席は平日(と言っても夏休みだが…)にも関わらず非常に人気があり、展望席の最前列はすぐに埋まった。また、長電1000系ゆけむりは、湯田中(温泉街)と長野結ぶが、かつての小田急時代でも箱根湯本と新宿を結んでおり、今も昔も温泉街と都会を結ぶ運命があるのでは?と思いながら乗っていました。










 今回、長野電鉄は日帰り「楓の湯」クーポンで往復。このきっぷ、楓の湯の入浴代込みで通常の往復運賃より安い(しかも特急券代込み)と言う非常にありがたいきっぷである(但し復路は入浴の証明が必要)。長電を特急列車で往復したい方、温泉も入れて一石二鳥なきっぷです。皆さんも長野へ上陸したときは使用してみてはいかがでしょうか。
 長野到着後ははたまたまいいタイミングでしなの鉄道「ろくもん」が停車していたのでこちらを撮影。しなの鉄道115系ろくもん、しなの鉄道初の水戸岡作品であり、所々に個性を感じます。水戸岡作品、これまで何本も乗ってきましたが、飽きるどころか「また追いかけたい!」と思わせてくれる新作品ばかりです。しなの鉄道「ろくもん」、今回は撮影だけでしたが機会があるときは是非とも乗車したいと思います。








 湯田中温泉で入浴後、長野駅でろくもんを撮影した後はこの日のメインである立山黒部アルペンルートへ。長野から扇沢までは特急バスで移動。初めて行く場所だけあってか非常にわくわくしながら長野駅東口へ。いざバス停へ行くとブルーリボンハイブリッドの姿が。路線車ということでテンションダウンはしたが(どうやら台風の影響での中央西線の不通の影響も含め車両不足とのこと)、普段運用されない車両での移動、これはこれで悪くなかった。また、長距離?を走る為か、通常の路線車よりもいい座席で苦にはならなかず、普段運用されない車両での移動ということもあり、これはこれで悪くなかった。途中大町温泉郷からは乗客は私一人に。扇沢に近づくにつれ山は深くなりながら、無事に扇沢に到着。





 扇沢からはトロリーバスで黒部ダムへ。いよいよ別世界に入ることを実感するばかりであった(どことなく日本離れした扇沢駅の建物を見ただけで)。普段乗ることのまずない乗り物で移動しながら普段見ることのない景色を眺めながら立山を目指す。まずは扇沢から黒部ダムまでの関西電力のトロリーバス。トロリーバス、かつては都内でも普通に走っていたが、今は日本国内ではこのアルペンルート内に二つのみになってしまった珍しい(希少価値的な)存在に。今回、実際にトロリーバスに乗りましたが足回り、道路はバス(自動車)、その他(集電方式、信号等)は鉄道(電車)と、乗っていて少し複雑な?感覚になります(ちなみに静かで乗り心地は快適です)。また、クーラーはなかったが、トンネル内を走行することがメインということもあり、7月でも暑さを感じなかった。トロリーバスで長野と富山の県境を越え、黒部ダムへ上陸。ここから富山県。夕方ということもあったが、標高1400メートルを超えており、7月でも暑くはなかった。しかし、これはまだ序の口。これからどんどん山奥へ向かうが、ここにいるだけで真夏を忘れさせてくれた。

















 黒部ダムを眺めながら徒歩で黒部湖駅へ。







ここからケーブルカーで黒部平へ。ケーブルカー、全区間トンネル内だったのか、非常に涼しく、また、座りながらの移動ということもあってか、移動時間が快適でした。




また、黒部平駅の展望台からは黒部ダム等を眺めるが、標高約1828メートルからの眺めは格別だった。黒部平から大観峰までは立山ロープウェイで移動。このロープウェイ、途中支柱は全くなく、ちなみにワンスパン方式では日本最長とのこと。また、7月下旬にも関わらず雪も見ることができ、本当に別世界に来ていることを実感せずにはいられなかった。










 大観峰から室堂までは立山黒部貫光のトロリーバスで移動。この日2本目のトロリーバスである。車内は涼しく、いや少し寒いと言ってもいい位だった。トロリーバス、かつては東京でも普通に見られたが、今日では立山黒部アルペンルートに2本のみになってしまった。日本全国で日本、少し寂しい気もするが、もしもどこかでデビューしたら、追いかけに行きたいと思いました。




 室堂に到着。室堂、標高約2450メートルと、これまで自分が体験したことがない標高である(ちなみにJR最高地点駅の野辺山駅よりも1キロ以上標高が高い)。標高2000メートル級となり、周辺も雲の中?なのか、視界もあまり良くなかった。また、自分は半袖だったが、周り皆長袖で、明らかに浮いていた服装だった。はっきり言って、7月下旬でも「暑い!」とは程遠く、むしろ「寒い!」程だった。それでも、室堂、自然は非常に素晴らしく、「来てよかった!」と心底思える場所である。ちなみにこの場所、缶ジュースは一本200円、缶ビールも一本500円と非常に高価である。ただ、ここまでの輸送費用も考えれば妥当な?値段なのかもしれない。







 室堂の自然、標高に感動しつつ、お土産を買い、ここからはここから立山貫光バスで美女平まで下る。自然を眺めつつSELEGAで移動。普段見ることのできない高山植物等も見ることができ、優雅な?50分を過ごすことができた。





 美女平からはケーブルカーで立山へ。立山黒部貫光ケーブルカー、立山寄りには貨車も連結されている少し変わったケーブルカーである。


このケーブルカーで立山へ降り、ここからは富山地方鉄道。富山地方鉄道、かつての西武5000系レッドアローや京阪3000系テレビカー等、名車も多数存在しているが、鉄道路線としてはいたって普通の鉄道路線である。これで立山黒部アルペンルートの移動が終わったと思うと、少し寂しいが、明日の富山観光に期待を膨らませつつ新川平野の夕陽を眺めながら富山へ向かいました。



 今回、トロリーバスをはじめ立山黒部アルペンルートに初めて行ってきましたが、壮大な自然と珍しい乗り物の味わうことができ、ついつい「自分は乗り物好き?」とまで思ってしまいました。また、今年で黒部ダム50周年、トロリーバスも開業して半世紀が経ちますが、半世紀前にあんな山奥に交通機関(当時はダム建設が目的であったが…)を建設したことにはただただ感動するばかりでありました。標高1000m級はまだ低い方。とくに室堂は標高2450メートルで、7月にも関わらず半袖でも寒いくらいだった。また、移動中、雪も目にすることができ、今が7月であることを忘れそうになった(避暑はおろか夏とはほど遠い風景)。今回アルペンルートを長野側から富山側へ移動したが、ただただ風景に感動するばかりであった。また、今年で黒部ダムは開業50周年を迎えるが、半世紀前にあんな山奥にダムや発電所、交通機関を建設したことには技術の凄さを感じました(トンネル工事、機材の移送等云々)。
 富山駅到着後はポップサーカスラッピングのサントラムT101編成を撮影。
その後麺家いろはで富山名物のブラックラーメンを夕食に食べました。



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